SSブログ

「がん性疼痛」に苦しむ [看護について]

2月、初めてのプライマリーを受け持つこと日がやってきました。
その際約束された「スタンダード」疾患、手術の患者さん。
私は胃癌で幽門側胃切除術を受ける患者さんを受け持たせてもらいました。
既往に糖尿病こそあったものの、無事に退院されていきました。
・・・ザ・スタンダード!!


そして、最近、2例目の患者さんを受け持つことになりました。
周囲の同期がスタンダードに近い患者さんを持つ中・・・あれ???

下行結腸癌、多発肝転移の患者さんです・・・・一応オペ予定でしたが、肝機能悪化、炎症反応上昇ということでオペ延期に・・・
あれ?デュ、デュロテップ使い始めたんですね・・・・

今日は受け持ちが決まってから初の日勤部屋もち。。
カンファレンスで突っ込まれる、突っ込まれる。

先輩:「がん性疼痛ってなんでおきるの?」
私:「勉強したことはあるんですけど・・・・」
先輩:「まあそうだよね。でも使えないと意味ないから。勉強しなおしてあとで見せてね。」
私:「・・・(ごもっともです・・・)はい。」

看護計画を見直し、帰ってきたのはまたも21時。
明日は日勤深夜。
途中、耐え切れず2時間近く仮眠。
30分のはずが・・・とりあえずきりのいいところまで勉強。
先輩に見せられる程度のノートをつくり、やっと今寝られます。

ちょっと覚醒してしまったので、復習もかねて簡単にブログに残しておきます。
つっこみどころ、ありましたら、コメントを。。


がん性疼痛には大きく分けて、①侵害受容性疼痛と②神経障害性疼痛とがあります。
①はNSAIDsやオピオイドが効きますが、②は効きにくく、鎮痛補助薬の導入も検討されます。
①には
・内臓痛:内臓へのがんの浸潤・圧迫により粘膜損傷、潰瘍形成、通過障害、蠕動異常などにより痛みが生じる。      
    ⇒オピオイドが効果的。
・体性痛:骨転移、皮膚転移、炎症による痛み。      
    ⇒NSAIDsが効果的。
ちなみに・・・炎症とは、進展・転移・浸潤するがんを抑えようとして集まるマクロファージや好中球、周囲の血管内皮細胞から放出されるPG(プロスタグランジン)により引き起こされるもの。このPG合成酵素をの活性を抑えるのがNSAIDsです。
がん性疼痛の場合、初期はこの炎症による疼痛が多く、除痛ラダーの第一選択もNSAIDsになります。
②は脊椎転移による脊髄圧迫、膵腫瘍による腹腔神経そう障害などによるものがあり、神経分布に沿った痛みがあることが特徴です。

その他、がん性疼痛はトータルペイン「全人的苦痛」が伴うことを忘れてはなりません。
①身体的苦痛
②精神的苦痛
③社会的苦痛
④スピリチュアルペイン
きっと、私の受け持ち患者さんもまず精査入院から始まり、ご飯を止められ、CVを入れて、手術と思いきや手術ができず・・・・来週は手術できるんだろうか・・・・多くの思いを抱えていることと思います。
そんな痛みもあるんだろうな・・・ 私もこんな夜更けまで苦しみましたが、一番辛いのは患者さん。
そして、いい勉強させていただいてます。
そして、あと3時間後には病院へ出発。


今日もたくさんつっこまれてきます。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

同期2年目 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。