ぴよぴよの苦悩 [看護について]
4月から病棟にはぴよぴよの1年目看護師があふれています。
ぷるっぷるしながら、採血の練習。。。
いくらお互いで練習をしていても患者さんを目の前にすると結局はまた緊張で、ぷるっぷるふるえた手つきで・・・患者さんにも緊張感が伝わっています。
一回で血管に入ると、先輩ナースも刺している本人も、患者さんもみんなでほっと一息。。。
!!!!と思いきや、ちょ、ちょっと、ちゃんと固定して!!針先抜けてきてるから!!!と小声でささやく。。
今年3年目の私はプリセプターを任され、かわいらしいぴよぴよの一人を育てています。
・・・・育てる、なんていうのは言い過ぎで、一緒に勉強して自分も成長を目指しています。
新人看護師に教えていると、改めて先輩の大変さ、ありがたさを実感する日々です。
ここまで全部説明か~と、一日たつとあごが疲れるくらいしゃべりっぱなしの日々。
そしてぴよぴよはというと、必死にメモをとりながら、自分の一日のスケジュール表とにらめっこをしながら、ナースステーションをうろちょろうろちょろしています。
そんな状況から約1ヶ月。
先輩達はもうすぐ夜勤も始まるし・・・と必死に指導「~はやった?~はみた?~というときはここも見ないと!」 と。。
「はい、今からやってきます!!!」と勢いよく飛び出していくものの、結局訳が分からず戻ってきたり・・・
さて、わたしのぴよぴよはというと、
「はいー、はいー」とかわいらしいんだけど、どこか抜けたような返事・・・、なーに考えてるのかな・・・・と思っておりました。
・・・・大丈夫?ほんとにわかってる?と思わず言ってしまいたくなるのをこらえ、本人のペースでできるのを待つ・・・つもりが結局後にも業務が山づみで、待ってられず、「これとこれとこれ、はい、やってきて。ここはさっき私がやってきたから!!」
は~、結局また待てなかったよ、と自己嫌悪
本人達にやらせないと覚えないけど、全部やらせてたら何時までかかるかわかったもんじゃない。。。
その狭間で揺れながらの日々が続いていました。
そんななか、ここ最近、夜勤などでぴよぴよのフォローから外れていて、他の先輩看護師がフォローしてくれていましたが。。。久しぶりに顔を合わせると、なんか元気ない?!
そこで先日、「最近、ちょっと元気ないけど大丈夫?」と声かけてみたのです。
その瞬間、ぴよぴよの目からどーーーーーっと涙があふれてきてしまいました。。。。
おろおろ・・・
「何かつらいことあった?」
「先輩にフォローしてもらってたのに、どうしていいかわからなくってパニックになっちゃって何もできなかったんです。自分だけできないんじゃないかとおもって。先輩も待たせちゃって申し訳ない。」
「そっかー」
・・・・そんな話を聞いていたら、1年目だったときの自分と重ね合わせて、もらい泣き、一緒に号泣。。
「みんな、そう思っているから大丈夫だよ、多少の違いはあっても1年後にはみんな同じに成長しているから。誰だって、私だって、1年目の時はパニックになって毎日泣いてたよ。」
ちょっとなにフォローして言ってあげたらいいか分からなかったのが本当ですが、最後には笑顔でがんばります、と言ってくれました。
何考えているかわからないなーと思っていた私ですが、その日ようやく、「1年目は1年目なりに必死に考えて悩んで過ごしてるんだな、自分もそうだったよなー」と思いました。
1ヶ月前、入ってきた新人看護師を目の前にしてジェネレーションギャップだ、と思っていましたが、ぴよぴよ時代の悩みは同じようでちょっとほっとしました。
いっしょにがんばって成長しようね、と思ったのでした
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